ゴミを出さない町、徳島県上勝町【後編】

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前編で紹介した、

日比谷ゴミステーションに隣にある「くるくる工房」を訪問です。

 

・くるくる工房

ここでは持ち込まれた服や古紙を使用して作られた商品(服やカバンなど)を販売しています。リサイクルに関する本なども販売され「循環」を意識したお店になっているのが特徴。特に古い鯉のぼりの生地を使用して作られた子供用の甚平や髪飾りなどは、抜群の可愛さでした。民芸品にもリサイクルの心意気。生活に密着させることで「リサイクル」を自然と取り入れる試みは日々の参考にしたいです。「ゼロウェイスト宣言」はもちろん「葉っぱビジネス」や「量り売り」など上勝町が全国区になった活動の記録を見ることも出来ます。また間伐材で作られたおもちゃがあったり、様々なワークショップが開かれていたりと子供からお年寄りまで町民の拠り所となっているお店です。

 上勝町のくるくる工房で遊ぶ

 

中学校のカリキュラムに見るサバイバル術

くるくる工房の入り口に鎮座する大きな薪ストーブ。使用する薪はもちろん上勝産。地元の中学生が森を間伐して薪にするというカリキュラムが学校では組まれていて、その薪を使っているそうです。

上勝町のくるくる工房

 

森の管理を通して「森の循環を学び、地域に貢献する」

次世代にも受け継ぎたい教えですね。山間に位置する上勝町だからこそ豊富にある森林資源を活かしたカリキュラム。屋内の勉強を飛び出し「屋外で木を切る」という非日常な楽しい行動から、森の循環の仕組みや「間伐材を薪にする」という技術を学ぶ。それが結果「暖をとる」という災害時でも使えるような知識を自然と知るキッカケともなっています。

薪があれば火を起こして、体を温めたり、お湯を沸かしたり、料理を作ったりすることが出来る。また、炎を見ることは緊張した心身をリラックスする効果もあるので災害時にはとても役に立つサバイバル術です。こういった知識はいきなりやれと言われて出来るものじゃなく、常日頃からそれと意識せずに続けるからこそ、いざという時に能力を発揮できるのだと思います。それを自然と学べるカリキュラムを取り入れた上勝の中学校はやはり凄いな~。

火起し

 

 

「豊かさ」に気付く

近頃の気象変動で日本では集中豪雨・豪雪の被害が増えてきたように思います。山間にある集落は「孤立化の危険性」が問題視されるようになりました。若者の地方離れや高齢化がそれを更に後押ししています。ここ上勝町も山間の川沿いにありアクセスする手段も限られているなど、常に孤立化の危険性をはらんでいる立地条件です。しかし近年UターンやIターンで村に帰ってくる若者が急増している。何故か?

上勝町の景色

 

それは、周りに頼らず自分たちで「何とかする」活路を見出せたから。

 

「葉っぱビジネス」も「ゼロウェイスト宣言」も日々の暮らしを通して、自分たちの身の回りにある「豊かさ」や「生活サイクル」にいち早く気付いて出てきたアイデア。

「ここをこう変えたら、面白いんじゃないか?」とお互いアイデアを出し合い、町民たちがその「面白さ」に乗っかった。「駄目だったらその時で、とりあえずやってみよう!」と柔軟なアイデアを出し合う環境、そしてそれを即実行する環境が上勝にはある。

そこが他の町と違い、若者たちが上勝町に戻ってきている理由なのだと思います。「何か面白そうだな~」とその雰囲気に日本中も注目した訳です。葉っぱもゴミステーションも言ってみればどこの町にだってあるもの。違う視点で見てその価値に気付けるかどうかが大事。

周りに頼らずそして惑わされず、自分たちが持っている環境をよく見直してその「豊かさ」に気付けるかどうかが、今後の日本の大きな分かれ道となるんじゃないか。

上勝町の成功を見ているとそんな気がしてきました。

 

 

上勝編は今回で締めようと思ったのですが、

長くなったので次回に続けます。

次回は、ゴミを出さない町、徳島県上勝町【宿泊編】

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