ゴミを出さない町、徳島県上勝町【前編】

Home / people / ゴミを出さない町、徳島県上勝町【前編】

 

徳島県上勝町

 

この名前を聞いて、

「量り売りの町」「葉っぱビジネスの町」

と思い浮かべた人は結構多いはず。

 

お米や醤油など生活必需品を量り売る「上勝百貨店」があったり、町で採れる葉っぱや花を高級料理のつまものとして出荷しビジネス化したりと、町民2000人弱の四国一人口の少ない町は、お年寄りが活躍する町として全国に知られるようになりました。

 

更に最近は、「ゼロウェイスト宣言」でゴミを出さない町としても注目を集めています。

 

「ゴミを出さない」とはどのような仕組みなのか?

僕たちの生活にも活かせる工夫はあるのか?

 

今回僕たち家族は、上勝町で古くから有機農業を営む農家さん宅にステイしながら、「ゴミを出さない町」を実際に体験し、次世代への暮らしのヒントを探ってみたいと思います。

上勝町:ゼロウェイスト運動

 

 

1. ゴミステーション

町に着くなりお目当のゴミステーションにやってきました。その名も「日比谷ゴミステーション」。町にあるたった一つのゴミ集積所です。そもそも旅行先で、その地のゴミステーションを見学するということ自体なかなか無い経験。町が掲げている「ゼロウェイスト宣言」があったからこそ、ここに来たようなものです。ゴミステーションの外見は普通の2階建てのプレハブ。「ゼロウェイスト宣言」と真っ赤な垂れ幕が掲げられていますが、いたってシンプルな作りの建物で少し拍子抜けしました。が、入り口付近に行くと早速ゴミの仕分けコンテナが所狭しと並んでいます。その数34種類!非常に細かく分かれています。各家庭で出たゴミはここで各自分類する訳ですね。年間3000人もの視察団体が来るこのゴミステーション。実際に体験しての感想は以下箇条書きで↓

 

 

・ゴミ収集車がない!?

はい、本当です。上勝町は1台もゴミ収集車が無いのです。だから町民は自らの足でこのゴミステーションまでゴミを持って来なければなりません。自ずと「どうやったらゴミを減らせるか?」「ゴミを無くす方法は?」と一人ひとりが自分で考えるようになったそうです。

上勝町:日比谷ゴミステーション

 

・分別の種類ごとにリサイクル後の用途が書かれている

(「プラスチック→服」「蛍光灯→断熱材」など)

大人だけじゃなく子供たちにも、自分たちが出したゴミがリサイクルされどの様なものに再生されるのかを教える良い機会になります。

上勝町:リサイクル後の用途

 

・判別のしにくい種目を、実物を使って展示

「これ、資源?プラ?どっちかな~?」という判断に迷うゴミってありますよね。こういったサンプルを予め表示してもらえると助かります。

上勝町:分別サンプル

 

・仕分けに使う工具類が揃っている

素手では離せない密着した容器(例えば注ぎ口がプラで本体がガラスのドレッシング容器など)を処理するための道具が揃っています。地味ですがこういった心配りは実践者じゃないと気づかない所だと思います。

上勝町:分別の工具

 

・まだ使用できるものは室内の「くるくるショップ」

洋服、おもちゃ、ステレオ、イスなどまだ使えるものはこちらに展示され欲しい人が持っていけるシステムです。(屋外には古民家の建具や建材なども並んでいます)

上勝町:くるくるショップ

 

・上勝ゼロウェイストカード

紙類を持ち込んだ際にたまるポイントカード。ポイントをためて商品券やトイレットペーパーなどと交換可能。実際に数値になって現れると、率先してリサイクルしようと皆さんの心掛けが変わったとか。

上勝町:ゼロウェイストカード

 

 

実際に1時間ほどウロチョロしていると(当たり前ですが)町民の皆さんがゴミを捨てに来ます。町でただ一つのゴミ集積所の上、2000人程の町なので知り合い同士も多く、皆さんゴミを捨てに来たついでに世間話をしたり、ゴミの減らし方を教えあったりと、自然な会話が繰り広げられているのが印象的でした。

上勝町:循環を意識

 

お互いを支え合いながら協力してゴミの分別を楽しむ。

 

「ゴミの分別を楽しむ工夫」

「ゴミそのものを出さないよう楽しむ工夫」

それぞれが実践しながら町民全体で実験をしているかのよう。

 

楽しいことは人間長続きするものです。

 

それをゴミの仕分けに取り入れた上勝町の取り組みは

個人でも団体でも見習うべきだと感じました。

 

次回の後編では、リサイクルショップと農家民宿での体験談をご紹介します↓

ゴミを出さない町、徳島県上勝町【後編】

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2015 kotaro kirihara

Comments(0)

Leave a Comment