このリゾートに関してはまだまだレポートしたいことがたくさんありますが、最終回の今回は世界中で消えつつあるミツバチに関して、ここフィリピンでの現状を踏まえ考えていきたいと思います。
Bohol Bee Farmと名前に「Bee」が入っていることから分かるように、この施設は元々ミツバチの養蜂からスタートしたリゾート施設です。そこからオーナーが循環型の有機リゾートの構想を得ているので、ここでのミツバチ達は非常に大切な役割を果たしているのです。
今回の訪問にあたり養蜂場の視察をお願いしたのですが、ある理由でオーナーに断られました。
「蜂群崩壊症候群」という現象をご存知でしょうか?
英語ではColony Collapse Disorder(CCD)と言ってその名の通りミツバチの群れが、巣を残して突然失踪してしまうという非常に怖い現象です。しかもこの現象は世界中で症状がレポートされており年々増加傾向です。
ここBee Farmのミツバチ達も被害を受けてしまってるので、ミツバチ達に出来るだけストレスをかけないよう取材をお断りしているのが現状のようです。
その原因は、農薬による被害(ネオニコチノイド系)や過度のストレス、ウイルスなど諸説ありますが、「人間が利益重視で押し進めてきてしまったことによる環境サイクルの激変が要因の一つだと思う。これはミツバチ達から人類に対しての警鐘だよ。」とオーナーが話しをしてくれました。
「花から花に花粉を移動させ受粉の手助けをする」これこそがミツバチによる生態系への大きな貢献であり、ミツバチはその重要な部分を担う大切な存在です。
このままこの現象が進んでしまってミツバチが絶滅してしまったら
どうなってしまうのでしょう?
かの有名なアルバート・アインシュタイン博士はこう言っていたそうです↓
“もしハチが地球上からいなくなると、人間は4年以上は生きられない。 ハチがいなくなると、受粉ができなくなり、そして植物がいなくなり、 そして人間がいなくなる”

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