「いい時代に巡り会えた。」
少なくともノマドワーカーとしての仕事に関しては、そう感じることが多くなってきた。
「旅する暮らし」はその名の通り、定住地を持たずに世界各地を転々と旅しながら日々を暮らしています。
。。が、この暮らし方は結構お金が掛かります(笑)
どの程度掛かるかはまた別の機会に紹介したいと思いますが、
それらの費用をカバーする為、主な収入源はパパのデザイナーとしての仕事から得ています。
ちょっとだけ僕がやってきた仕事について↓
デザイナーといっても多岐に渡りますが、僕がやってきたのは「広告のデザイン」。例えば、企業などが新たな商品やサービスをリリースする時に、新聞やテレビ、WEBサイトなどで宣伝をしますよね。それらを取りまとめて「いかに世の人々に認知してもらうか」を考え、映像やWEB、紙媒体など目に見える形に落とし込む専門家です。
東京での10年間である程度人目に触れる作品に携わったことや、独立を機に2年ほど暮らした糸島での活動を記事にしてもらった事などがキッカケで、旅をしながら(つまり適当なノマドワーカーの僕でも)仕事の指名をいただける素敵な時代に巡り会えた訳です。
恐らく、娘2人(内一人はまだお乳を飲んでいる0歳児)を育てつつ、世界中を旅して暮らし、デザインの仕事をしながら生活をしている人は、たぶん日本でも僕ぐらいだと思います。
だからこそ仕事道具はなるべく必要最低限でシンプルに、かつ「使えるヤツら」を揃えなければならない。
今日は、そんな僕が厳選した7つの仕事道具を紹介します↓
1. 手書きノート(Moleskin)
広告屋だったにも関わらず、「ピカソやゴッホが愛用した伝説のノート」のキャッチコピーに吊られて使い始めたノートがこのモールスキン。7年前は文庫サイズの「マンスリーノートブック」を使っていましたが、4年ほど前からA5サイズ位の「Classicノートブック(ソフトカバー)」を愛用しています。罫線も方眼もないプレーンタイプが好みで、デザインでも何でも、何かを創ろうとする時はまずこのノートにアイデアを書きまくります!筆記用具はHBのえんぴつ一本。消しゴムは使いません。
2. カメラ(Sony DSC-RX-1)
仕事にプライベートに、使いまくっているカメラです。そのコンパクトな機体からは想像できない程の写真をたたき出してくれます。僕は使い方がラフなので2回ほど修理に出していますが、いつまでも使い続けたい、そんなカメラです。
DSC-RX-1の詳細に関してはこちら↓の記事へ。
旅の必需品vol.1 「SONY Cyber-Shot DSC-RX1」
3. パソコン(MacBook Pro 15inch)
ノートに書き込んだアイデアやカメラで撮った写真を加工したりデザインに落とし込むのが、このMacのお仕事です。「デザイナーはMac信者だ!」とよく揶揄されますが、なぜなのか?答えは単純、「使いやすい」からです。他の人がどうか知りませんが、僕個人として他のパソコンより「Macの方が使いやすいから」使っているだけ。そんなMacBook Proは近年さらに性能が上がってきました。5年ほど前のモデルは写真レタッチや動画編集には時間が掛かりすぎて、正直使えるレベルではなかったのですが、最近のMacBook Proはプロが行う処理にもストレスフリーで対応してくれるまでになりました。凄い進化です!ちなみに仕事で使用しているソフトウェアは、AdobeのLightroom(RAW現像)、Photoshop(画像レタッチ)、illustrator(デザインレイアウト)、Premiere(動画編集)の4つ。
4. ペンタブ(Intuos Pro small)
デザインの仕事をする際、illustratorやphotoshopでは非常に繊細な作業を強いられます。残念ながらマウスではそんな緻密な作業は出来っこありませんので、ペンタブレットの使用が必須になります。収納や持ち運びのことを考えて、smallサイズを使っていますが、以前はLargeだったため慣れるまで大変苦労をしました。でも慣れたら大したことありません。ワイヤレスで使えることも良い点です。
5. ハードディスク(Logitech LHD-PBM20U3BK)
仕事用、個人用とパソコン上のデータは全てこれに保存しています。全データを保存しているので非常に重要な記録媒体です。これが壊れれば死活問題になりかねませんが、HDDって壊れやすいんですよね。。しかも僕たちは移動が多いので更に危険度が上がってしまう。これは慎重に選びました。
このHDDは米軍で採用されている耐衝撃基準をクリアしている上、240gと軽量コンパクト。デザインもシンプルで飽きが来ません。2年間使っていますが、未だに故障や不具合は無し。壊れないHDDをお探しの方にはお勧めしています。
ただ、いくら衝撃に強いとは言っても、いつ壊れるか分からないのがHDD。常にバックアップを取るよう十分すぎる対策が必要かとも思います。僕は定期的に予備のHDDにバックアップを心がけています!
6. 周辺環境(Boseヘッドセット+アロマ)
旅をしながら仕事をするという事は、仕事場所も転々とするという事。
カフェやホテルのロビー、機内やビーチなど初めて行った場所で瞬時に仕事に集中しなければいけません。この2つのセットは「聴覚」と「嗅覚」という2つの大事な感覚から、集中力を極限まで引き上げるための道具です。つまり、集中する時の「特定の音」と「特定の匂い」を脳に記憶させることによって、瞬時に仕事モードへと切り替えるために必要な道具なのです。この「瞬時に脳みそを仕事モードに変える方法」は僕以外の方でも有効だと思うので、また別の記事でご紹介しますね。
こちら↓をどうぞ!
7. Wifiルーター(Emobile GL06P)
いくら仕事道具を厳選しても、クライアントと連絡のやり取りが出来なければ意味がない。僕は国内の携帯電話は半年前に手放してしまったので、ネットはこのWifiルーターに頼っています。以前はWimaxも使っていましたが国内移動を考えるとカバー範囲の広いEmobileに落ち着きました。それにこの機種はSIMフリーなので、SIMを変えれば海外でも使用可能。実際フィリピンでは現地のSIM(Globe)に変え問題なく使用することが出来ました。
以上の7セットが、旅をしながらデザイナーとして仕事をするノマドワーカーの僕が厳選した仕事道具です。
最初は持ち物がもっと多かったと思います。
例えば、サブモニターにもなるiPadや予備のWifiルーターなど。
でも、旅を続けていくと「これはそもそも必要ない」とどんどんシンプルな方へ考えが洗練され、今のリストに落ち着いたのです。
考えるより、実践を繰り返すことが何より大事だと学びました。
僕が持つ仕事道具は、これ以上も、これ以下もなく、これで全てです。
つまり、これらを使って対応できない仕事は引き受けないと決めています。
僕たちはまだまだ旅の途中。
いずれデザイナーという仕事はやめる時が来ると思います。
暮らし方自体を大変革し、「仕事」というものをやっていない可能性もあります。
僕はこれからの5年後、これらの道具がどのようなリストになっているか。
今から楽しみでなりません。

はじめまして。同じく2人子持ちのノマドワーカーの高崎と申します。(旅はしてませんが 笑)
桐原さんの存在はクラウドワークスで知っておりました。
といいますのも、私もクラウドワークスを利用してまして
割と提案する案件が被っていて、気になる存在でした 笑
たまたまブログを拝見させていただき、今は北海道にいるとのことで
私も北海道民のため急に親近感がわきブログ等いろいろ見させて頂きました。
いや〜、旅をしながら子供ふたり育ててデザインしてるとか
すげえなあ〜と本当に感心しながら見させていただきました。
我が家も4歳と0歳と桐谷さんご一家と割と近いので
尚更その凄さと大変さを身にしみて感じております。
また、桐谷さんご自身の仕事に対する姿勢や考え方も非常に共感致します。
いろいろと参考にさせていただきたいと思っておりますので
今後も楽しみしております!
高崎さん、コメント頂きありがとうございました!
北海道在住の方からのコメントは非常に励みになります。
この旅する暮らしのお店も近々オープン予定なので是非遊びにいらしてください。
いろいろお話ししましょう!